2010年、元旦の早朝(4時頃)。
快晴の空に月食を拝む。
たった、というとなんだか失礼な気もするが
10%程度の部分月食。
しかし月に触れる微かな影が
我が地球の輪郭だと思うと
やはり感慨深いものがある。
“人を考え、自分を考えたとき
創造されるもの…”
僕のちょっとした座右の銘。
月を鏡に僅かな地球の影が自分と重なり
この言葉を思い出させた。
どんな人間もこの同じ星で生きている。
そして人間はその真実を知っている。
しかし時に人間は、その真実を当たり前と片付け、
そして人間はその真実を忘れ、まやかしに走る。
厳しい寒さの中、
手はかじかみ、膝は震える。
足元は街灯の光りが反射するアスファルト。
見上げれば真実の月明かり。
よく見ること。
それは時として
目を閉じることでもあるのだ。
そう言葉が浮かんだ。
平成22年 1月2日
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