何にしても、画を描こうとし、
実際に画を描いている自分がいる。
その姿勢というのか、その感覚というのか、
画を描く自分の眼を信用しきれず疑いはじめ…
「画を描かない眼からみた自分の画が見たい」
と思うこともある。
それは客観視を求める好奇心や探求心なのか、
もし仮に、望みどおりの眼で自分の画を見れたとしよう。
きっとそこからは微塵も感じないばかりか、
不快なものに映り、絶対に価値を見出すことはない。
もっと信用ある確かなことに気を使う筈である。
当たり前だが自分が居なければ
目の前の自分の画は現れない。
客観視を求め過ぎ、自信を失ったとき
自分の画は消えてなくなる。
画を描こうと日夜思い、
画を描いている自分の眼は
世の中も自分の画と同じく、
特別なものに感じさせてくれる筈である。
画を描く眼で良かったと、改めて信じよう。
平成22年 1月30日
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