あの頃の純真さは、もう取り戻せない。
自ら選んだこの道も、後戻りは出来ない。
思い描く気力の維持とは非常に困難なもの。
上手に演じて渡れる容易い道ではなく、
現在の純真に自ら問いかけ無骨に取り組む前進の道。
心とは見えない。
目に頼れば頼るほど
美しいものをより求め洗練された姿を目指し、
目を疑えば疑うほど、
未熟で途上の姿のままで居ようと律していく。
人それぞれ、捉え方によって
その境を単純に分けることはやはり出来ない。
目に映る心の判断とは本当に難しいものだ。
しかしどちらにせよ、あらゆる歴史を知った現代の人類は
皆演じて、演じようとして暮らしているのだろう。
あの頃の純真さは
はたしてどうだったのだろうか。
今の自分。
改めて心と向き合い、
くたびれたちっぽけな純真さをギュッと握って
おもいっきり振り回し、気力を絞り出す、
そんな演じ方をしたいと思っている。
平成22年 8月27日
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