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あめりか生まれ・・戦闘竜
本名ヘンリー・アームストロング・ミラー。しこ名は出身地のセントルイスから取ったのと、本名に当て字して戦闘竜扁利(せんとりゅう・へんり)となったわけである。 それにしても、この人も髪が薄い。顔じゅうを覆っている濃いヒゲの分量に対してあまりにバランスが悪い。 かつて「大寿山」というこれまた非常に髪の薄い力士がいて(今は花籠親方になって時々解説したりしてる)番付が下がるよりも来場所大銀杏が結えなくなっていたら、という事の方が心配だった。今最も心配されるのは押尾川部屋の大至。でも完全に前髪が無くなってもまだ大銀杏は可能だ、というオドロキの見本である。あれじゃあ床山さんも苦心する事だろうが、髪量を憂えている力士達にとっては心の支えとなっているはずだ。その大至のあとに続く髪薄力士が、戦闘竜だと思う。175センチ、142キロ(名古屋場所前の記録)だから今の相撲界の中ではさほど大きいわけではない。本名のかっこいいミドルネーム ”アームストロング”というわりには、ちっとも彫りの深くない愛嬌のある顔。初めて彼を見たとき少し肌の色が独特の浅黒さだと思った以外は、「外人」だということに気付かなかった程である。 友綱部屋。あの魁皇と同じ部屋なので、名古屋での優勝パレードでは旗持ちをつとめていた。間近で見れば、かなり大きいはずなのだが、両腕を広げて観衆に応える魁皇の隣りでちょこん、と旗持ってる姿と、さらにその頭頂のちょこん、としたマゲが何とも可愛らしいヘンリーであった。 |
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