平成28年ノーザンファーム天栄見学ツアー
平成28年ノーザンファーム天栄見学ツアー 平成28年4月23日(土)
今年もノーザンファーム天栄見学会に行ってきました。
参加者は400人。ゲストは藤懸騎手と中谷雄太騎手でした。
最近の募集馬の売れ行き情報からも、参加申込が多いと思いましたが、
参加受付開始から1日余りで定員に達したとは思いませんでした。
来年以降は天栄ツアーも狭き門となるのでしょうか?
まさかこちらも実績制になったりして…?わたしのような零細会員にはつらい所です。
天栄は、「坂路がさらに改良される予定で、しがらきと同じになる。関東馬はさらに強くなる」とのこと。
屋根付きトラックも別の所に移動を予定してているとのことで、ますます天栄は進化しているなとの印象でした。
今回は、早期デビューが期待できる4頭+追加募集馬4頭という今までにない少頭数の展示となりました。
4頭ずつの比較展示ですから、単純計算すると1頭に100人が殺到し、なかなか各馬の近くに寄ることができませんでした。
ということで、あらかじめ、目を付けていた第2回追加募集マイネナデシコ14とクライウィズジョイ14に集中して見ることにしました。
マイネナデシコ14(シルク14−66)
私の感想など
・とても柔らかい動き
・比較展示では、周りを大勢に囲まれても、全く動じず大人し過ぎるほど。マスコット的なキャラクター。
・6月入厩予定
・測尺データからは他の馬と大差ないのに、小さく見える印象。良い意味でまとまりのある馬体。
・シルクの公式ホームページの動画では、真っ直ぐ坂路を上っていてとても良いと感じました。
・ノーザンファーム天栄の元場長の広瀬さんのおすすめ
・「あまり天栄にこない小島太調教師も見に来た。」とのこと。
・「『久しぶりにまたお願いします。』と挨拶した際に、『すごくいい馬がくるんだー』とおっしゃっていた。」とのこと。
・天栄担当の方の話「大人しすぎて、闘争心がないと困るんですけど、前進気勢もあるし大丈夫」とのこと。
ノーザンファーム中尾さんの話
「昨年の北海道サマーセールにてその軽快な身のこなしが一際目を引いた父ブラックタイド産駒の登場です。
本来ならば個人馬主でのデビューが想定された本馬ですが、数ある上場馬の中から
当クラブのために、ノーザンファーム屈指の目利きが選んだ馬であることをお忘れなく。
ご覧いただく通り、漆黒の素晴らしい馬体が放つオーラは、すでにただモノではなく、
昨年9月にノーザンファーム早来牧場に入場後も極めてスムーズな馴致と育成調教が行われました。
同じく12月末にはノーザンファーム生産馬と等しい調教メニューをしっかりこなせるまでに成長し、
今年の3月には心身の英気を養う時を設けるほど、余裕のある調教プログラムを消化してきました。
平素は穏やかな気性ながらも、馬場内に入ってからの前進気勢は申し分のないもの。
早来坂路で鍛えられ身に着いた基礎体力は、天栄移動後もご覧の通り、充実の調教が進んでおります。
一見するとすでに古馬の風格さえうかがえる独特の雰囲気のある本馬ですが、
早来担当者の話では『今まさに力を付けている最中だと言えます。良い意味で若さに溢れていてとても柔らかな背中の使い方をします。
芝かダートかの適性は実際に走ってからかもしれませんが、距離はマイルから2000mまでは大丈夫かと思います。』とのこと。
母の父は距離の融通を伝えるサッカーボーイの存在がとっても気になる本馬は、出資のあるなしにかかわらず、このツアーでの出会いを記憶に残す一頭と言えます。」
ノーザンファーム広瀬さんの調教解説
「カンパニー(シャルマンレーヌ14)とブラックタイド(マイネナデシコ14)ですが、対照的な走り。シャルマンレーヌ14の方は少しピッチ走法。
ブラックタイドの方はゆったりとした走りをしています。お母さんの方が2400、2600で勝ち上がってるという影響もあるんでしょうけど、
距離はブラックタイドですので、オールラウンド。お母さんが長め。サッカーボーイが短い方なんでしょうけど、
ディクタスの血で長距離を走れるというそういう血統背景になっています。
マイネナデシコ14の場合は、非常に前脚が前に伸びて、本当に距離が持ちそうなきれいな走りをしていますね。
東京競馬場、でかい競馬場で走らせたいような雰囲気が漂っています。」
ノーザンファーム天栄上野さんの話。
「天栄に来てからも順調で、現在週2回坂路で15-15の調教を積んでいます。馬体をご覧になってくれればわかると思うんですけど、
とても見栄えのする馬で走りもですね、今日ちょっとお客さんが多く、物見をしてていつもより動きが硬いかなという感じですが、
普段はもっと体を全体使った柔らかいいい動きをしていますので、とても楽しみな馬です。」
クライウィズジョイ14(シルク14−68)
私の感想など
・比較展示で周回しているところをみて、「おっ」と思った。
募集価格もそうだが、8頭の中では一頭抜けている印象。
・マイネナデシコ14と比べると、気性的にやんちゃな感じ。
・ラストインパクトを何度も苦しめているサトノノブレスの弟
・「夏の新潟を目指してはいる」とのこと。
ノーザンファーム中尾さんの話
「すでにこの天栄でハロン15秒を切る調教を進めている2頭の募集馬
(ヒシエンジェル14(シルク14−69)とクラウウィズジョイ14(シルク14-68)ですが、
たくさんのギャラリーの前で長い鐙をはいて、このぐらいのペースで走るのが一番むずかしいんですね。
それを中谷騎手と天栄のスタッフは1周目、2周目と回を追うごとに穏やかな雰囲気で進めております。
レイクヴィラファームよりその秘蔵っ子がこの天栄についにやってまいりました。
早来牧場入場以来、完璧なまでに順調な育成調教を消化してきた本馬は、当歳より1歳時、1歳より2歳時と
その最も正当な評価を受けることができる機会を待った1頭でもあります。本馬の近親たちの実績はご紹介するまでもありませんが、
あのセレクトセール1歳セッションで見いだされた兄サトノノブレスが今なお現役にて活躍中なのは頼もしい限り。
そして、昨年2歳馬リーディングサイア―ランキングでは、兄サトノノブレスの父ディープインパクトをも凌駕したダイワメジャーが本馬の父となれば、
自称競馬オタク垂涎の1頭と言えるのではないでしょうか。現在のバランスの取れた体重と好馬体は北海道での日々の鍛錬によって培われたもの。
ご覧の通りストライドのあるダイナミックなアクションは父が変っても健在で、名血馬ならではのものと言えます。
来年の今頃には、下総の陽光の下、強烈なパフォーマンスを放っていることを想像しつつ、本馬の走りをじっくりとご覧ください。
本日ここにお集まりの皆々様が、手ぶらでご帰還されることのできない。思い出は残しても、後悔は残すな。そんな気持ちにさせる血統馬です。」
ノーザンファーム広瀬さんの調教解説
「クライウィズジョイの兄弟は手掛けたことがあるんですけど、雄大な走りですね。並み脚での完歩が非常に股関節の可動域の大きさを感じさせるクライウィズジョイ。ダイワメジャーの動きをしております。」
ノーザンファーム天栄上野さんの話。
「順調に来ています。週2回から3回の坂路15秒の調教をやっております。血統的にも注目馬ですし、馬体の方も馬格もしっかりあって、期待できる馬なんですけども、まだまだ完成してないですね。この馬、本格化するのは古馬になってからだと思います。もちろん早い時期からデビューできると思いますけども、末永く楽しめる馬ですし、大きな夢を見れる馬だと思いますので、よろしくお願いします。」
ノーザンファーム天栄担当の上田さんの話
「この馬の血統については、私がどうこう言うよりも、皆様の方がご存じだと思います。GU日経新春杯の勝利やGI菊花賞2着など、輝かしい実績のあるサトノノブレスの弟にあたります。本馬は父がダイワメジャーに変わって、ややスピード色が濃くなった印象があります。500kgを越す大きな馬体ですけども、この馬が見せるキャンターは、全く重苦しさはなく、素軽くしなやか、そしてバネのあるまさに芝向きといった走りをしています。ただまだ線が細く、若干体を持て余し気味なところがありまして、素質だけで走っている印象がありますので、逆を言えばまだまだ良くなる余地がある馬だと思います。今後この馬がどういった成長曲線を描いていくかは今後の調教次第ということで、この馬を任されている責任の重さを感じております。また、皆様が出資馬を選ぶ際に、重要なファクターとなるのが、どこの厩舎に入るのかということかと思いますけど、兄サトノノブレスと同じ池江泰寿厩舎というところも心強い点だと思います。一口の価格は今日見てもらう中で一番高価となっておりますが、その価値は十分にある馬だと思っております。ぜひご検討をお願いします。」
クラウウィズジョイの14
私の感想。
一番良く見えた馬は、クライウィズジョイ14(シルク14−68)。
その次にマイネナデシコ14(14−66)。
すでに売り切れてしまったサルスエラ14(シルク14−61)も良く見えました。
今年の天栄ツアーは、2014年産は欲しかった馬が「出資実績不足」ということで抽選となり、
ことごとく外れ、今のところ2頭(セダブリランテス(シルクユニバーサル14)とモーリーファ(チャイナドール14))のみの
出資状況だったことから、今回は最初から追加出資ありきでの見学でした。
結局、クライウィズジョイ14とマイネナデシコ14に申し込みましたが、
正直なところ、いつもの年であれば申し込みまではいかなかったかもしれません。
また、抽選となるのでしょうか。また実績ではねられるのかな?
今年も天栄の坂路を歩きました。毎年歩いていますが、やめておけばよかったと思うほど、汗が吹き出し疲れました。
そのあとは、初めて逍遥馬道に行きました。逍遥馬道は、調教後の馬のクールダウンに使われるそうですが、
ウッドチップが敷き詰められた山道。私にはクールダウンにはなりませんでしたが、森の中ということで涼しく気持ちが良かったです。
また来年も行きたいな。行けるかな?競争率激しいし・・・。
←今年も天栄村のゆるキャラ「フタマタギツネ」が坂路の上でお出迎えです。